東京オリンピック後に不動産価額は下がるの?
最近、お客様のご相談を受けていて、最もよく聞かれる質問が「東京オリンピック後に不動産価額は下がるの?」です。
正式回答は「分かりません」です。
決して嫌がらせでも、ふざけているわけでもなく、株も不動産も同じで「将来のことは誰にも分かりません」が正解だと私は思っております。
「分かりません」なんて身も蓋もない記事で終わってしまったら、せっかく読んで頂いた方に申し訳ございませんので、ここからは、一般論と私見を踏まえ、少しご説明したいと思います。
不動産価額はどうして変動するの?
そもそも不動産価額が変動する理由は何でしょうか?
一般的なモノの価値と同じで、需要と供給のバランスによって変動します。
もう少し分かりやすく言えば「あるエリアで家(不動産)を買いたい人が多いと、そのエリアの家(不動産)の価額が高くなる」ということです。
当然、人口が増えると、家を買う人が増えるので、人口は非常に大きな要素となります。
現在、東京エリアで不動産価額が高騰しているということは「東京に家が欲しい」という人が増えているからと考えられます。
若い働き盛り世代の職住近接志向が強まり「より職場(多くは都心部)の近くに住みたい≒東京に住みたい」という方が増えたことと、東京オリンピック特需を見越して「東京の不動産価額が上がるはずだから、投資用に買う」という国内外の投資家が増えたことが大きな理由とされています。(他にも要因はありますが、今回は割愛します)
これら一般論を踏まえて、最初の質問に対する私見を申し上げますと、東京オリンピックが終わったからと言って、東京エリアの不動産価額が落ちるとは思えません。
先ほど挙げた後者の投資家需要は多少落ち込むかもしれませんが、需要を支えるより大きなボリューム層は一般の個人住宅を買おうとしている方々です。
一般の個人住宅を買う方々は、東京オリンピックがあるから東京に家が欲しいのでしょうか?
おそらく違いますよね?
さて、答えはどうなるのでしょうか?
東京オリンピックの数年後、答え合わせをしてみたいと思います。