以前ワーキングスペース」を作る際のポイントをまとめました。今回は実際にコンシェルジュにご相談をいただいた事例をご紹介いたします。ワーキングスペースと言ってもさまざまなスタイルがあります。あなたに合うスタイルを見つけてみませんか。(※個人情報の観点から一部内容をアレンジしております)
事例① 夫婦で同じ時間に別々のWeb会議!どうしよう
A様ご家族は1歳のお子さまのいるご夫婦。奥様は育休明けで週の半分は在宅勤務、ご主人も週に1~2日は在宅勤務を行っています。
在宅中はWeb会議を行うことも多く、ご夫婦のWeb会議の予定が重なると場所の確保が大変です。1LDKの賃貸住まいでは、お互いの声が聞こえないように、リビングと寝室で離れて仕事をするものの…寝室では仕事をするのに充分なスペースが確保できませんでした。そこで、中古マンション購入をきっかけに、リフォームしてワーキングスペースを作りたい!とのご相談です。
ご夫妻の考えるワーキングスペースの条件は「Web会議のできる最小限のスペースがあれば良い」こと。1人がワーキングスペースを使い、もう1人はリビングで仕事をする、という空間想定です。ご夫婦お二人とも仕事をするにはパソコンがあれば良い、書類をたくさん広げることはないとのお話で、コンパクトな約2畳のワーキングスペースをリフォームで設けることに。2畳という空間は閉塞感が生じてしまう恐れがありますが、A様ご夫婦の場合は1人が1日中その部屋で仕事をする想定ではないということで、この広さに決定しました。
悩んだのはその空間をどこに配置するかです。A様ご家族の場合、マンションの構造との兼ね合いで、ある程度配置に制約があります。もともと洋室1室だったところを分割し、2畳のワーキングスペースと、リビング続きの広いWIC(ウォークインクローゼット)に変更。3人家族で暮らす上で、とても機能的な間取りになりました。
事例② 趣味の裁縫に没頭できる部屋が欲しい!
B様は裁縫が趣味で、沢山の生地や糸、裁縫道具をお持ちです。ダイニングで作業することが多かったのですが、食事の時間やお友達が家に来るときには、ダイニングスペースに広がった道具一式をその都度片付けなければなりません。そこで、作業を中断する時も物を広げたままにできるスペースが欲しい!と建て替えを機にワーキングスペースを作ることになりました。
ワーキングスペースは、B様が普段過ごすことの多いキッチンとダイニングに隣接する配置に。庭を眺めながらミシンをかけられるように横長の窓を設け、カウンター下と窓上には布や裁縫道具がたっぷり収納できる棚板を設置しました。約2畳の空間ですが、普段は隣接するキッチンとダイニングスペースとの間のドアを開けているので、閉塞感もありません。
お友達が来た時はドアを閉めるだけで隠せますし、お孫さんが遊びに来てもハサミや針にうっかり触れてしまう心配もありません。趣味に没頭できる空間としてご満足いただいています。
事例③ やんちゃなお子さまに邪魔されないワーキングスペース
在宅でデザインのお仕事をするC様は、仕事に集中できる空間が欲しいと建て替えを機にワーキングスペースを作ることに。生活動線を考えると、リビングやキッチンの近くにワーキングスペースが欲しいものの、仕事とプライベート空間をしっかり分けて、お子さまが仕事スペースに入らないような工夫も欲しいとのリクエストです。
お仕事上、大型モニターを置けるデスクや収納のスペースも必要、日中はこの部屋で過ごすことが多い想定、というお話から広さは4畳程度に設定。
4畳の中には、壁沿いに大型モニターも置ける奥行の深い造作カウンターをぐるっと設置することに。カウンター上部には横長の窓を設置。窓はワーキングスペースに適した縦横比率とすることで、適度に自然光を取り入れつつ、視線に奥行を持たせることができます。
最もこだわったのが空間の配置です。リビングに隣接していると仕事に集中できない恐れがあります。リビングからワーキングスペースへの動線は、パントリーという非居住空間を経由させることにしました。リビングからの移動にワンクッションあるものの、家事・生活動線にも配慮しています。リビングでは思いっきりお子さまと遊べて、仕事に集中する時はこのワーキングスペースに籠って作業する、というご希望のライフスタイルが叶いました。
いくつかの事例をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
住まいと暮らしのコンシェルジュでは、新しい日常を快適にお過ごしいただけるよう、様々なリフォームやお住み替えのご相談を承っております。家で過ごす時間が増えた方も多いと思います。コンシェルジュと一緒に快適なワーキングスペースのスタイルを考えてみませんか?