コンパクトマンションが売れない5つの理由、売るための対策を解説

コンパクトマンションが売れない5つの理由、売るための対策を解説

単身者やDINKSに適した間取りのコンパクトマンションは、中古マンション市場では人気が高いとは言えず、売れにくいと言われています。

しかし、いくつかの対策を講じることで、売れる可能性は高まります。

本稿では、コンパクトマンションが売れにくい理由、売るための具体的な対策方法について詳しく解説します。

コンパクトマンションとは

コンパクトマンションとは、明確な定義はありませんが、広さ30〜50平米程度のマンションのことです。

間取りは1LDK〜2DKで、単身者やDINKS、シニア世帯に適した物件です。

また、最近では投資物件として、コンパクトマンションを購入する方も増えています。

このまま少子高齢化が進めば、1世帯あたりの人数は減り、将来的にコンパクトマンションの需要は高まることが予想できます。

特に、都心部のコンパクトマンションは価格も上昇傾向にあるため、投資用不動産として注目が集まっているのです。

コンパクトマンションは売れない?

中古マンション市場では、一般的に広さ60〜80平米程度のファミリー層向け物件に人気が集中する傾向にあります。

間取りとしては、2LDK~3LDKが人気です。

そのため、広さ30〜50平米程度、間取り1LDK〜2DKのコンパクトマンションは、中古では売れにくいと考える方も多いようです。

しかし、コンパクトマンションだから売れないということはないでしょう。

前述の通り、コンパクトマンションは住居用としてだけではなく、投資用としての需要も高まっています。

そのため、コンパクトマンションがなかなか売れない場合、売れない理由を特定し、それを改善することで、売却の可能性が生まれるかもしれません。

コンパクトマンションが売れない理由

ここからは、一般的に考えられるコンパクトマンションが売れない理由を4つ紹介します。

現在の状況に当てはまるものがないか、ぜひ確認してみてください。

①ターゲットが絞れていない



コンパクトマンションは、誰もが欲しがる物件ではありません。

そのため、広範囲に向けてアプローチするよりは、ターゲットとなる層を絞ったうえで魅力をアピールするほうが、売れる可能性が高まります。

コンパクトマンションのターゲット層は、主に以下の4つです。

  • 単身者
  • DINKS
  • シニア世帯
  • 投資家


例えば、設備がバリアフリー化しているコンパクトマンションなら、シニア世帯に向けたアプローチが効果的でしょう。

また、駅に近い、スーパーが近いなど、生活利便性の高い場所にあるコンパクトマンションなら、広さや間取りではなく立地をアピールすることで、単身者やDINKSの目にとまりやすくなります。

②売り出し価格が適切でない



コンパクトマンションに限らず、中古マンションは相場に見合った価格で販売しなければ、スムーズな売却は難しくなります。

高く売りたい気持ちは分かりますが、周辺マンションの価格相場を調べたうえで、適切な価格を設定しましょう。

また、コンパクトマンションは、ワンルームマンションよりも高額となるのが一般的です。

しかし投資用不動産として賃貸する場合ワンルームマンションに比べ、格段に家賃を高く設定できるとは言い切れません。

投資家をターゲットとしてコンパクトマンションを売る場合は、利回りを意識した価格設定も必要となるでしょう。

③立地・周辺環境変化



コンパクトマンションの価値は、立地や周辺環境によって左右されやすいです。

駅から遠い場所にあるマンションは、どうしても売れにくくなってしまうでしょう。

また、購入したときはスーパーやドラッグストアなどの便利施設が周辺にあったのに、現在はなくなっているという場合、マンションが売れにくくなったり、価格が下がってしまう可能性があります。

④内覧対応が上手くいっていない



定期的な問い合わせがあるにも関わらず成約につながらない場合、内覧対応が上手くいっていない可能性があります。

特に注意したいのが、居住中のマンションを売り出すケースです。

居住中物件の場合、空き家に比べて部屋が狭く見えてしまうのはもちろん、散らかった部屋や汚れた水回りなどに生活感が出てしまうというデメリットがあります。

また、内覧希望は土日に集中する傾向にあるため、予定が合わずにキャンセルが続くと、売却の機会を逃すことになるでしょう。

コンパクトマンションを売るための対策5つ

コンパクトマンションをスムーズに売るには、事前の対策が重要です。

続いては、コンパクトマンションを売るための具体的な対策方法を5つ紹介します。

①売り出し方法を決める



まずは、不動産会社に相談しながら、売り出し方法を検討しましょう。

ターゲットを絞り込み、周辺マンションの相場調査をしたうえで、売り出し価格を決めていきます。

すでに売却活動をスタートしている場合も、一からやり直す気持ちで見直してみてください。

②立地以外の魅力をアピールする



駅からマンションまでの距離がある、周辺に便利施設が少ないなど、立地があまり良くないコンパクトマンションの場合は、別の魅力をしっかりとアピールすることを意識しましょう。

以下のようなアピールポイントを探してみてください。

  • 管理体制が整っており、共用部がしっかり整備されている
  • 間取りが良く、家事動線に優れている
  • 角部屋で眺望がいい
  • 大手不動産が手がけたブランドマンションである


また、駅から遠いなど立地条件が悪いことを逆手に取り、「車通りが少なくて静かに暮らせる」などとアピールする方法もあります。

③ハウスクリーニングをする



居住中のコンパクトマンションを売り出す際におすすめしたいのが、ハウスクリーニングです。

トイレやお風呂、キッチンなどの水回りだけでもプロに綺麗にしてもらうと、内覧時の印象を良くすることができます。

④部屋を広く見せる工夫をする



居住中のコンパクトマンションを売り出すなら、部屋を広く見せる工夫も必要です。

売却後の引越し準備として、不用品は早めに処分しておきましょう。

また、必要最低限の家具や家電だけを残したうえで、すぐに使わないものはレンタル収納サービスに預けておくのもおすすめです。

荷物はできるだけ減らしたほうが、部屋を広く見せることができます。

⑤不動産買取サービスを利用する



不動産の売却方法には、仲介と買取があります。

コンパクトマンションを売り出す場合、最初は不動産会社を通じて、第三者に不動産を販売する 「仲介」を利用するケースが多いでしょう。

しかし、どうしても売れない場合やすぐに売りたい場合は、不動産会社に直接物件を買い取ってもらう 「買取」を利用するのも一つの方法です。

買取の場合、 売却価格は仲介よりも低くなるケースが多いですが、仲介手数料を支払う必要がなく、確実に物件を売却できるというメリットがあります。

東急株式会社の「住まいと暮らしのコンシェルジュ」は、適切な会社のご紹介や手続きの段取りなど、お客様のマンション売却活動をサポートする無料相談窓口です。

仲介はもちろん、買取サービスを行っている不動産会社の紹介も可能です。

また、信頼できるハウスクリーニング会社、レンタル収納サービスのご紹介もさせていただきます。

コンパクトマンションが売れないとお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。


コンパクトマンションの売却はコンシェルジュに相談しよう

広さ30〜50平米程度、間取りは1LDK~2DKのコンパクトマンションは、中古マンション市場では売れにくいと言われています。

しかし、しっかりとターゲットを絞り、適切な対策を行えば、売却できる可能性は十分にあるでしょう。


「住まいと暮らしのコンシェルジュ」では、200社以上の提携先から、お客様にぴったりの会社をご紹介させていただきます。

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