マンションを売るベストなタイミングは?売り時の見極め方を紹介

マンションを売るベストなタイミングは?売り時の見極め方を紹介

中古マンション市場には、需要が多い時期と少ない時期とがあります。マンションをスムーズに売るには、売り出すタイミングや売り時を見極めることが重要です。

本稿では、マンションを売るのに適した4つのタイミングと、売り時の見極め方について解説します。

マンションを売る4つのタイミング

まずは、マンションを売るのに適した4つのタイミングを見ていきましょう。

①時期・季節は2~3月


中古マンションの需要がもっとも高まるのは、毎年2〜3月頃です。

なぜなら、就職や転職、転勤、入学など、4月からの新生活に合わせて引越しを考える方が増えてくるからです。

ただし、2~3月にマンションを売ろうと考えるなら、売却活動は少し前から始めておかなければいけません。

11月から年末にかけて査定依頼や不動産会社との打ち合わせを行い、12~1月には売却活動をスタートしておくと良いでしょう。

②築年数は15年以下


中古マンションは築浅物件に人気が集中し、高く売れる傾向にあります。

マンションの資産価値は築年数が経過するにつれて下がる傾向にありますが、それでも築5~10年未満のマンションは売りやすいです。

しかし、築20年を超えたマンションはどうしても資産価値が下がる傾向にあり、買い手も見つかりにくくなります。

そのため、マンションの売り時を見極めるなら、築20年が一つの目安となるでしょう。

③大規模修繕の後


築20年を超えたマンションは買い手が見つかりにくいと説明しましたが、大規模修繕の後に再び売れ時が訪れます。

マンションの場合、10〜15年に1度、大規模な修繕工事が行われるのが一般的です。

築年数が経過したマンションも、修繕工事によって共有部の設備や外観がきれいになれば、そのタイミングで売れる可能性は十分あるでしょう。

ただし、工事費用を回収するために修繕積立金の値上げが行われるケースがあるので、その点は注意が必要です。

④ライフイベントに合わせる


転職や転勤、離婚や相続、子供の結婚や就職、進学など、何らかのライフイベントをきっかけにマンションを売却するケースも少なくありません。

売却代金を転居費用に充てたいなどの理由から、できるだけ早くマンションを売りたいと考える方も多いです。

しかし、マンションの売却活動には3〜6ヶ月ほどの期間がかかるのが一般的です。

ライフイベントに合わせてマンションを売る場合、早いうちから計画的に進めておかなければ、ベストなタイミングを見極めることが難しくなるでしょう。

マンションの売り時はどうやって見極める?

マンションの需要や資産価値は、地域や周辺環境、経済状況や景気によっても左右されます。

続いては、マンションの売り時の見極める方法、注目したいポイントについて解説します。

近隣マンションの売買相場


近隣マンションの売買価格は、売り時を見極めるための大事な要素です。

近隣マンションの売買価格が上昇傾向であれば、その地域のマンション需要が高まっている証拠です。需要の多いタイミングで売るほうが、同じマンションでも高く売れる可能性があります。

反対に、近隣マンションの売買価格が下降している場合は、何らかの理由でマンション需要が低下していると考えられます。景観や治安の悪化、人口の減少など、地域環境の変化などを調べたうえで、回復の見込みがない場合は、早めに売却活動を始めたほうが良いでしょう。

周辺環境の変化


マンションの周辺環境の変化についても、情報収集をしておくことが重要です。

周辺に新しくスーパーや商業施設、病院ができたり、新駅が開通するなどの予定がある場合は、まさにマンションの売り時です。近くに生活便利施設が増えることをアピールすることで、これまでよりも売れやすくなるでしょう。

反対に、ゴミ処理場や火葬場、ガスタンクなどの嫌悪施設の建設、これまであった生活便利施設の撤退が予定されている場合、今後マンションが売れにくくなることが想定されます。

少しでも早くマンションの売却活動をスタートしましょう。

住宅ローン金利の変動


住宅ローンの金利変動も、マンションの売れ方に影響する要素の一つとされています。

住宅ローン金利が低いとマンションは売れやすく、高いと売れにくくなります。

住宅ローンの金利は、日本銀行が設定した金利目標に基づいて各金融機関が決定し、毎月月初に公開されています。

住宅ローン金利と経済状況は必ずしも一致しているわけではないため、動向を見ながらベストな売り時を見極めるようにしましょう。

大規模修繕の時期


マンションの売り時を考えるときに、必ず確認したいのが大規模修繕の時期です。

大規模修繕の周期は10~15年が一般的です。10年周期で行っているマンションもあれば、15年周期で行っているマンションもあります。

また、工事期間もマンションによってさまざまで、大規模な高層マンションなど工事だけで1年ほどかかるケースもあります。

先ほど紹介した通り、大規模修繕の後はマンションが売れやすいタイミングの一つです。

売り時を逃さないように、大規模修繕の時期・期間などを確認したうえで、売却活動のスケジュールを立てるようにしましょう。

マンションを売るタイミング・売り時は専門家に相談しよう

中古マンションが売れやすい基本的なタイミングをまとめると、以下の3つです。

  • 住み替え需要が高まる2~3月頃
  • 築年数20年以下
  • 大規模修繕の後

しかし、マンションの売り時は地域や周辺環境、経済状況や景気によっても左右されるため、タイミングを自分で見極めるのは、そう簡単なことではありません。

迷ったときは、専門家の力を借りるのも一つの方法です。


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