中古マンション市場では1LDKや3LDKの間取りが人気のため、2LDKのマンションは売れにくいと言われています。
とはいえ、2LDKマンションが絶対に売れないというわけではありません。
本稿では、2LDKのマンションが売れない理由や売却するコツについて解説します。
2LDKのマンションが売れない2つの理由
2LDKのマンションが売れないと言われる主な理由は、以下の2つです。
子ども2人だと3LDKが理想
夫婦2人と子ども2人の4人家族の場合、子ども2人にそれぞれ部屋を与えるとなると、3LDKの間取りが理想的です。
そのため、家族の人数が4人以上いる場合や、将来的に2人以上の子どもを望む夫婦の場合、2LDKのマンションは検討対象から外されてしまうケースが多く、売れないと言われる理由の一つとなっています。
一人暮らしだと1LDKで十分
一人暮らしの単身者には、1LDKの間取りが人気です。
2LDKのマンションは1LDKに比べると価格が高くなるため、「1人で暮らすなら1LDKで十分」と考える人が多いのです。
家族で住むには手狭になり、一人暮らしには広すぎる2LDKのマンションは、買い手となり得る層が限定されるため、ほかの間取りに比べて売れにくい傾向にあると言えます。
2LDKでも売れるマンションはある
2LDKのマンションを購入する層は多いとは言えませんが、それでも中古で売れているマンションはたくさんあります。
それでは、2LDKで売れるマンションには、どのような特徴があるのでしょうか。
駅近で利便性が高い
駅近で利便性が高いマンションは、2LDKの間取りでも売れやすいです。
理想は徒歩5分未満ですが、徒歩5~7分圏内の物件も人気があります。
十分な広さがある
間取りが2LDKであっても、十分な広さがあればファミリー層に選ばれる可能性があります。
2LDKのマンションの広さは一般的に50㎡前後の物件が多いですが、サービスルームがある「2LDK+S」タイプのマンションの場合、60㎡前後の広さがあるマンションも珍しくありません。
そのくらいの広さがあるマンションであれば、ファミリー層もターゲットにできるでしょう。
快適性が高い
日当たりが良い、眺望が良いなど、快適性が高いマンションは、間取りを問わず人気です。
価格は少し高くなりますが、思い切って2LDKを購入しようと考える単身者層もいるでしょう。
生活利便性が高い
周辺に学校やスーパー、銀行があるなど、生活がしやすい立地にあるマンションは、2LDKでも売れやすい傾向にあります。
また、高齢の夫婦世帯には、徒歩圏内に病院があるマンションが人気です。
付加価値がある
以下のような付加価値があるマンションは、間取りを問わず人気があります。
- 管理人がいる
- オートロックや監視カメラなどのセキュリティ面が充実している
- 広いベランダがある
- 収納が広い
- 敷地内駐車場がある
- 屋根付きの駐輪場がある
住人にとって住みやすい条件が整っているマンションの場合、2LDKだからといって売れないケースは少ないです。
2LDKの売れないマンションを売却するコツ
「自分の所有するマンションは、売れるマンションの特徴に当てはまらなかった」という方も、諦める必要はありません。
なかなか売れない2LDKマンションも、工夫次第では売却できる可能性があります。
ここからは、2LDKの売れないマンションを売却するコツについて解説します。
夫婦2人暮らしをターゲットにする
2LDKのマンションは、子どもをつくる予定がない夫婦(DINKs)や、子どもが独立した後の夫婦2人世帯に人気の間取りです。
自分の所有するマンションが、ファミリー層向きではないと判断したら、潔くターゲットを絞りましょう。
ターゲットを絞ることで、マンションのどこをアピールすべきかが明確になります。
例えば、働き盛りのDINKs世帯をターゲットにするなら、マンションから駅までの間にコンビニやスーパーがある点は大きな魅力になるでしょう。
また高齢の夫婦世帯をターゲットにするなら、散歩にちょうど良い公園が近くにあることや、病院が徒歩圏内にあることなどはアピールポイントになります。
内覧準備・対応を徹底する
「内覧希望者は多いのに、なかなか売れない」という場合は、内覧時の印象がよくないのかもしれません。
まずは、掃除をして見た目の印象を良くすることを心がけましょう。
臭いも重要なポイントです。内覧前には十分に換気を行い、ペットやたばこの臭いにも気を配るようにしてみてください。
また、質問に答えられるように準備しておくことも大切です。内覧者に合わせてアピールポイントを伝えられると良いでしょう。
不動産会社を変えてみる
マンションの売却活動の成功は、不動産会社選びが鍵を握ると言っても過言ではありません。
不動産会社が積極的に売却活動をしてくれていないと感じたときは、思い切って他の会社に変えてみるのも一つの方法です。
また、不動産会社には得意分野と不得意分野があります。
仲介を依頼するなら、マンション売却に強い、夫婦世帯向けの広告戦略があるなど、2LDKのマンションを売却するのに相応しい会社を選ぶようにしましょう。
不動産会社選びに迷ったときは、プロのアドバイスを参考にしてみるのはいかがでしょうか。
東急株式会社の「住まいと暮らしのコンシェルジュ」は、宅建士や建築士による無料の相談サービスを提供しています。
200社以上の提携先があり、「マンションの売却に強い不動産会社」「親身になって話を聞いてくれる不動産会社」など、お客様の希望に沿った不動産会社の紹介が可能です。
ハウスクリーニング業者や引越し業者の紹介もできるので、ぜひお気軽にご活用ください。
不動産買取を検討する
マンションの一般的な売却期間は、3〜6ヶ月程度です。
もちろん、物件によって売りやすさや売りにくさはあるので、なかには6ヶ月以上かかるケースもあるでしょう。
2LDKのマンションをできるだけ早く売却したいという場合は、不動産買取という方法もあります。
不動産買取とは、マンションなどの不動産を不動産会社に直接買い取ってもらう売却方法です。
売却価格は不動産仲介よりも安くなる傾向にありますが、短期間で売却できるというメリットがあります。
また、仲介手数料もかかりません。
とはいえ、不動産買取会社は仲介会社に比べて少ない点がネックです。
「住まいと暮らしのコンシェルジュ」では、不動産買取会社の紹介も可能です。
経験豊富なコンシェルジュが、お客様に合う会社を紹介させていただきますので、ぜひご活用ください。
2LDKのマンションは売りにくい!コンシェルジュに相談しよう
ファミリー層にも単身層にも選ばれにくい2LDKのマンションは、1LDKや3LDKのマンションより売りにくいことは事実です。
しかし、工夫次第でスムーズに売却することは可能なので、諦める必要はありません。
2LDKマンションの売却活動や不動産会社選びで困ったときは、ぜひ東急株式会社の無料サービス「住まいと暮らしのコンシェルジュ」にご相談ください。
経験豊富なコンシェルジュが、お客様の2LDKマンションの売却活動を中立の立場でサポートさせていただきます。