リフォームのご相談において「適用される補助金や税制優遇はありますか?」というご質問をいただくことがあります。2021年度においても住宅ローン減税、グリーン住宅ポイント制度、長期優良住宅化リフォーム推進事業など、他にもさまざまな制度があります。国の施策もあれば、都道府県・市町村が設けている制度もあり、もちろんそれぞれ適用条件がありますから、検討しているリフォームの内容や計画によって有効に利用したいですね。
東京ゼロエミポイントとは
今回は多くの制度の中から「東京ゼロエミポイント」をピックアップしご紹介します。名前の通り東京都限定ではありますが、申請も簡単ですので、該当する場合にはぜひ利用をお勧めしたい制度です。
この制度では家庭の省エネ行動を促すため、家庭の中で特にエネルギー消費量の大きい機器の買い替えを対象とし、対象の家電製品、高効率な給湯器に買い替えることにより、ポイントが交付され商品券やLED割引券を受け取ることができます。(東京ゼロエミポイントHPより抜粋)
令和3年3月31日で受付終了の予定だったのですが、事業期間が延長となり令和4年3月31日まで(※予算がなくなり次第終了)になりました。
ポイント付与の対象となるのは「エアコン」「冷蔵庫」「給湯器」の3つ、それぞれ対象商品かは東京ゼロエミポイントのHPで確認することができます。それぞれエアコンは12,000~19,000P、冷蔵庫は11,000~21,000P、給湯器は10,000Pが付与され、内1,000P分は1,000円分のLED割引券として、残りのポイントは商品券として交付されます。
申請はカンタン!
申請の対象者は、都内に住所を有する個人で、購入した対象家電等を都内の住宅に設置すること、そしてこの制度は申請回数の上限はありません。(※他諸条件がございます)そのため、条件を満たせば数台まとめて買い替えたエアコンは全部が対象になりますし、自宅の他セカンドハウスにも適用できるのが嬉しいですね。
申請は商品の領収書や納品書、申請書を提出するのですが、インターネット申請でも完結できるようになりましたので、面倒な郵送手続きも不要です。実際に私も申請をしたのですが、簡単でした!
この機会に買い替えませんか?
この制度の対象の1つとなっている給湯器、みなさまは給湯器の交換の目安をご存じですか?実際に交換されたお客様にきっかけを伺うと、大きく3つの傾向があるように思います。
①壊れて交換するしかなくなった
②調子が悪くなり修理で直ったが、修理業者に交換を勧められた
③浴室リフォームなど、一緒に工事した方が好都合な状況だった
給湯器は10年を過ぎると不具合が出始めるものです。ただ、問題なく15年以上使用できるケースもあり、その場合は、なかなか替え時が分かりません。そしてそういった場合によく起きるのが、突然「①壊れて交換するしかなくなった」なのです。
特に冬場は寒さで給湯器が壊れやすくなる傾向があり、その間お風呂に入れないのも辛いですよね…。使用年数がある程度経過した給湯器であれば、次の冬を迎える前に、この制度を利用して思い切って交換してみるのはいかがでしょうか。
また「③一緒に工事した方が好都合な状況」の例としては、浴室交換工事の際に一緒に給湯器を交換するケースが多いですね。他にも、システムキッチンを新しく交換する計画で、内装も新しくなったのに袖壁に設置されている給湯器のリモコンだけ古いものが残ってしまい、なんだか目立ってしまう…だったら一緒に交換してしまおう!というケースもあります。
コンシェルジュでは全面リフォームはもちろん、給湯器交換のような部分リフォームのご相談も承っております。また、税制については税理士による無料相談会も定期的に実施しておりますので、ぜひご利用ください。
関連するコラム
「保険金が使える」というリフォームトラブルにご注意を!
「保険金が使える」というリフォームトラブルにご注意を!
昨年は大型台風による住宅への被害が大きい年でした。
当店へも屋根瓦が飛んだり、雨どいが壊れたり、バルコニーの手すりの破損など例年に比べて多くのご相談がありました。
自然災害による住宅の損害については、多くの場合、加入している火災保険、地震保険等で補償されます。
しかしながら、損害保険会社や代理店へ連絡する前に、問題のある住宅修理業者や保険金請求代行業者(報酬金は支払われた保険金で対応できるという勧誘をしてくる業者)と契約してしまうと、高額な解約手数料を要求されるなどのトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。
(独)国民生活センターに寄せられる住宅修理サービストラブルの相談件数は2009年から10年間で約22倍に増加し、2018年には1747件の相談が寄せられました。
70歳以上の高齢者からの相談が半数を占めていること、訪問による勧誘がトラブル相談全体の約8割を占めること、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県などでトラブル相談が集中していることなどが特徴です。
保険金の範囲内で修理・交換ができるかは、見積もりや保険の査定がされないとわからないにもかかわらず、「自己負担ゼロを強調」して勧誘するケースが多いようです。
また、危険をあおり「強引な契約」を急ごうとするケースも目立つようです。
契約内容や手数料・違約金の説明が不十分であるにもかかわらず、キャンセル料を請求されるトラブルなども生じています。
加えて、「嘘の理由で請求」するトラブルも発生しているようです。
損害保険では、基本的に自然災害などの事故によって建物などに生じた被害が対象となり、経年劣化による損傷は原則補償の対象とならないにも関わらず、被害が自然災害などの事故によるものでないと知りながら、保険金請求する際に、保険会社に伝える請求の理由を「自然災害によるもの」とすればいいと事業者が提案する悪質なケースもあるようです。
こうした嘘の理由による保険金請求は、保険金詐欺に該当するおそれがあります。
そのほか、近年、保険金が支払われるように被害診断をして保険金請求手続を代行するという勧誘や、保険金請求代行のコンサルタント料(報酬金)は、支払われた保険金で対応できるという勧誘をしてくるコンサルタント業者とのトラブル相談が増えているため注意が必要です。
このようなトラブルに巻き込まれる前に保険会社に確認を行い、信頼できるリフォーム会社に見積もりを依頼することが肝要です。
コンシェルジュでは信頼できる多くのリフォーム会社と提携しておりますので、工事の大小を問わずご相談いただければと存じます。
工事内容に応じて安心して任せられる提携会社を紹介させていただきます。
皆様のご相談をお待ちしております。
(独)国民生活センター
(社)日本損害保険協会
2020/02/12
暮らし2020/02/12
関連するコラム
【実例紹介】お風呂とトイレのリフォームで快適に
【実例紹介】お風呂とトイレのリフォームで快適に
我が家は築30年になる戸建てです。最近、両親との同居を機に浴室とトイレのリフォームを行いました。
浴室は築年数の経っている住宅でよく見かけるタイル張りで、窓は二箇所ありました。お風呂から坪庭が見えるというコンセプトで、大きな窓は明るくてとても良いのですが、冬はとにかく寒いのが難点でした。大きな窓からは冷気が伝わり、床のタイルは氷のように冷たく、まるで外にいるよう。リラックスできるはずのお風呂が苦痛なものになっていました。また、大きな窓の内側に設置されたブラインドに溜まった埃は、湿気で頑固にこびりつき、掃除がしづらいのも悩みの種でした。
トイレは初期の大きな温水洗浄便座が場所を占領し、うまく作動しないこともしばしば。2階のトイレはウォーム機能のみだったので、これらも併せてリフォームに踏み切りました。
ユニットバスは大きさ・形の決まっているものをはめ込むため、在来工法と呼ばれるタイル張りの浴室に比べて自由度は制限されます。そこで、ユニットバスに交換するにあたり、我が家の浴室に二箇所もある窓をどうするかが問題になりました。従来の窓は大きすぎて、ユニットバスの形にはまらないとのこと。いっそのこと窓をなくしてしまうか、それとも小さくするか・・・。
窓は少し小さくしてでも残したい、窓を小さくした場合の外観も不自然にならないようにしたい、両親が不自由なく使えるようにしたいという譲れない要望があり、複数のリフォーム会社に相談。理想の形がうまく伝わらなかったり、要望が叶えられないと判断されたりすることもありましたが、各社からご提案をいただいた中で、ついに理想を叶えてくれるリフォーム会社を見つけることができました。
大きかった窓は、縦半分くらいの高さに変更。ブラインドはペアガラスの間に内蔵したので埃もたまらず、外からの光を自由に調整できます。また、ペアガラスのため浴室内は冬でも暖かです。もう一つの窓はユニットバスの浴槽とぶつかってしまうことから、浴室の真ん中にあったものを端のほうへ移動しました。二つの窓とも外から見た状態に違和感はなく、工事を行った形跡が全く残っていないのに驚きました。これぞ、私が求めていた形だと感動しました。
リフォーム会社を最終的に決定する際は費用面だけでなく、担当者がどのくらい自分の理想を汲んでくれているか、担当者との相性も重要なポイントです。私は思い描いていた理想以上の仕上がりを手に入れることができて大満足です。
リフォームを終えて感じたことは、とにかく快適なこと。最新の設備は電気代・ガス代・水道代を抑えたエコ仕様で、かつ掃除がラクになるようにできています。今まで普通に行っていた面倒な掃除や光熱費の節約が、最新設備には機能として付帯されているので、日々の暮らしの手間が軽減されました。
壁紙の選び方についても、四面のうち一面だけを色柄の異なるアクセントクロスにするなど、30年前とは違ったデザインを取り入れて、トイレの狭い空間でも簡単にカフェ風やホテルライクに仕上げることができます。
理想の形をリフォーム会社の担当者に伝えて理解してもらい、最新機能や流行のデザインなどのアドバイスも聞きながら、一緒に作り上げていく過程も楽しいものでした。
また、今回のようにお風呂の床の段差を解消しバリアフリーにしたり、お風呂やトイレに手すりを設けたりする場合、条件を満たせばバリアフリー補助金・減税の対象にもなります。
コンシェルジュでは、「こんな感じにしたいけど実際にできるのかな」「こんなイメージにするには何をすればいいのかな」などのざっくりとしたご要望から、こだわりのある細かいご要望まで、お客様のご相談内容に適したリフォーム会社を複数社ご紹介しています。各社からの提案内容を比較検討していきながら、最終的に1社とご契約をされるまで無料でお手伝いいたします。水廻りのパック商品を提供しているリフォーム会社もご紹介できますので、お気軽にご相談ください。
生活をしていく上ではなくてはならないトイレ・お風呂などの水廻り、一新することで生活スタイルも一新されるはずです。まずは水廻りのリフォームから快適な生活を手に入れませんか。
2021/04/05
リフォーム2020/02/12
関連するイベント
築30年を迎えたら「リフォームor建て替え」住まいの相談会
築30年を迎えたら「リフォームor建て替え」住まいの相談会
住まいのことで色々と気になることはありませんか?
巨大地震がいつ起きてもおかしくない状態と言われている中、「耐震補強」は万全ですか?
築30年程度経過した木造戸建て住宅は大掛かりな耐震補強が必要になるケースが多いと言われています。
他にも、30年前の構造では断熱が不十分で「ヒートショック」の危険性もあります。
また、「間取りが使いにくい」「水廻りを一新したい」などお考えではありませんか?
住まいと暮らしのコンシェルジュでは、リフォームか建て替えか、方向性に迷ったら両方のケースについて具体的なプランをご提示しますので、納得して検討を進めることができます。
この機会にご希望やお悩みをお聞かせください。
■ ご予約制
■ 無 料
■ 平面図や敷地図など、現状の分かるものをお持ちいただくと、より詳しくお話を伺うことができます。
▽ご相談例を紹介しておりますので、併せてご覧ください。