皆さんは血圧について意識したことはありますか。
日本人の3人に1人は高血圧という状況を耳にしても、その自覚症状がほとんどないために、対応を怠ってしまう方も多いのではないでしょうか。
私の家族も、健康診断で毎年『高血圧』の結果が出ていたにもかかわらず、特に気になる症状もなかったために食生活や生活習慣を見直すこともせず、そのままの暮らしを続けていました。そして昨年、高血圧が原因で急に入院することになってしまったのです。
知らないうちに進行している
高血圧の影響は、普段の生活ではなかなか自覚できないことが多いのかもしれません。そのため、ほんの少し前まで笑って話していた家族が急に体調を崩したことに、私たちも本当に驚きました。原因は『高血圧』。私はそこで初めて、『高血圧』の恐ろしさを実感しました。その時は、「突然、症状が現れた」と思いましたが、気づかないうちに徐々に進行し、合併症まで起こしていたのです。
高血圧の原因
『高血圧』の原因の第一は、塩分の摂取過多といわれています。また、ストレス、運動不足、喫煙、過剰なアルコール摂取でも進行するそうです。このどれか一つを改善すればよいのではなく、すべてが抑制されなければならないとのことでした。でも、食生活と生活習慣をしっかりと見直して対応すれば、家庭でも何とか改善できるのではないかと思い、私達家族もいろいろ調べてみました。
改善に向けて
日本高血圧学会のガイドラインでは「1日の塩分摂取量は6g未満」(※1)とされているそうですが、日々の食事の中で意識してみると、これがなかなか難しいように感じました。そこで、担当してくださった看護師の方に相談したところ、減塩に関するこんなアイデアを教えてくださいました。
① 香辛料を使う:唐辛子、胡椒、カレー粉、ワサビ、からし等
② 酸味を生かす:レモン、ゆず、すだち等の柑橘系しぼり汁
③ 天然だしを使う:鰹節、昆布、干し椎茸、いりこ等
④ 香味野菜を使う:ねぎ、青じそ、にんにく、しょうが、ハーブ等
⑤ 塩味は表面に:中まで味をしみ込ませず、表面に味をからめる
⑥ とろみをつける:とろみで舌が塩味をしっかり感じられる
⑦ 汁物(みそ汁等)は1日1杯までにする
⑧ 漬物は控えめにする
⑨ 麺類(ラーメン・そば等)のスープは残す
⑩ 調味料(ソース・しょうゆ等)は、かけずにつけて食べる
入院をきっかけに、私たち家族は今までの生活をいろいろと見直す機会を得られたように思います。食事の他にも、それぞれが家での時間を改めて振り返り、家にいる時間をストレスなく快適にしたいと考えました。例えば、収納しきれずに出しっぱなしになっていた物たちをすっかり片付けると、以前よりもスッキリ伸び伸びと快適な家時間が過ごせるようになりました。
また、お風呂やトイレでの気温差からくるヒートショックも、血圧に大きな影響を及ぼします。これについては、住まいの断熱改修をすることによって、血圧等の健康診断数値が有意に改善されたという調査結果が出ています(※2)。我が家はお風呂が寒いので、温かいお風呂にするべく、家族でリフォームを検討中です。
このように、生活スペースの改修等によって、家族の健康回復・健康維持につながる可能性もあります。
コンシェルジュでは、リフォームに関するご相談を含め、住まいと暮らしに関するご相談をお受けしております。ご家族の健康のためにも、生活習慣を見直すとともに、ストレスフリーな住まいづくりを今一度検討してみてはいかがでしょうか。
【外部リンク】※1 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン 高血圧の話」(10ページ)