前回は、グリーンを使ってマンションのお部屋を広く見せる方法をお伝えしました。
今回は戸建てについて、室内のグリーンの使い方やお庭造りのコツをご紹介します。
戸建の場合
お庭にいろいろと植物があれば、勿論マンションと同じように、室内のグリーンとつなげて広がりや奥行きを感じさせることができます。ここで戸建ならでは考えておきたいポイントは、LDKと庭の位置関係、室内視点からみた庭の在り方が、高低差や角度を含めて、マンションに比べ様々なパターンがあるという点です。
例えば、キッチンで立って家事をする時間が長いという方は、そのキッチンから庭は見えていますか?庭が見える場合には、そのキッチンからの風景は、どのように広がっているでしょうか?
こんな風に考えて、「一番よく眺めている場所から、絵になるように庭を造っていく」のもおすすめです。あるいはリビングやダイニングで、ゆっくり座って寛ぐことが好きという方は、その椅子に座った視点からの庭の見え方、室内の緑とのつながりを考えてみるとよいでしょう。
お庭が素敵にならない…という時に
庭に何となく植木鉢をたくさん置いたり、地植えしたりというだけでは、平らな場所にただ植物が並んで、まるで畑のような印象になってしまいます。それでは庭の奥行き感も広がりもだせませんので、せっかくのスペースが台無しですね。
ここで効果的なのは、見えるものの高低差も考えるということです。
一部に高さのある植物を入れる、垂直面のどこかに視点を集められる飾り壁を作ってみる、または花壇などの構築物で高低差のある庭のデザインを整えることで、庭の見え方はぐっと変えられます。見晴らしがいいなら、その借景も上手に活用しましょう。
これだけで、見て楽しめる庭にぐっと近づきます。
今は少なくなりましたが、和室の庭は、床に座った位置から美しく見えるように作られています。旅行などで、お寺の庭園をご覧になるときは、ぜひ一度、床に座って庭園を鑑賞してみてください。自分の視点はどこか、見ているものとの高さ関係はどうなっているか…昔から日本で大切にされてきた美意識の一つです。
コンシェルジュでは、リフォーム・造園・注文住宅など、様々な場面で住まいに関するご相談を承っております。
マンションリフォームなら、大好きなグリーンを配置するスペースも考えて、全体に使いやすい間取りをどうしたらいいか。戸建てリフォームなら、室内リフォームをした後で、今度は庭も考えてみるか。これから注文住宅を建てる場合には、家族のライフスタイルから、どう庭と室内の緑を考えていくか。
毎月、多くのご相談をいただき、お客様のご相談内容に合ったパートナー会社をご紹介させていただいております。
少し先に計画されたいという場合でもかまいません。まずはお気軽にお話にいらしてください。