お仕事をバリバリしている女性の方から、「賃貸に暮らし始めて10年位が過ぎました。このままずっと賃貸で暮らしていくのは、家賃がもったいないので、マンションを購入したいです。結婚は、しないと思います。何から始めたら良いでしょうか。」とのご相談がありました。
私は、いくらのマンションが購入できるのかしら?
「今、一番気になることは、いくらのマンションが購入できるのかです。そして、ずっとローンを支払っていけるのかが、とても心配なのです。」とおっしゃいます。
予算の設定は、一番大切なことです。最初に予算をはっきり決めておかないと、物件を探している間に、予算にブレが生じます。なぜなら、マンションを見学していると、ついグレードの高いマンションに目が行き、最初に何となくイメージしていた予算から、○○万円のオーバーが気にならなくなってくるのです。食料品を購入する時は、数円単位で購入金額を気にするのに、あまりにも大きな金額になると、日常の金銭感覚がマヒしてしまうことがよくあります。
また、マンションを所有すると、月々のローンの支払いのほかに、管理費と修繕積立金、固定資産税等の支払いがあります。特に修繕積立金は、この先ずっと一定額ではありません。上昇する可能性があることを念頭に、予算設計をしましょう。また、すべての貯金を住宅購入費に充てるのではなく、急にお金が必要になった時に困らないために、概ね6か月分位の生活費は、手元に残しておくことをお勧めします。
何を優先しますか?
コンシェルジュにご相談いただいた女性の方々の優先順位の一番目は、勤務先に通いやすいこと、また駅から近い事でした。
駅に近いことは利便性が良い反面、繁華街にも近いので、住みにくく感じる場合があります。近隣トラブルに見舞われる可能性も考えられるので、昼と夜の時間帯に、実際に周囲を歩いてみることが大切です。周辺にコンビニやスーパーはあるのか、開店時間や閉店時間は何時か、来店しているお客様の層はどうか等をチェックして、ご自身の生活スタイルに合っているかをシミュレーションしてみましょう。
また、駅周辺の騒音が大きい場合は、音に慣れるまで睡眠不足になり、ストレスがたまることもあるかもしれません。他にも、大通り沿いの物件では、車の往来が多いため排気ガスが多くなり、洗濯物を外に干しにくい場合もあります。
ご希望のマンションが、遮音効果のある複層ガラスを採用した窓で、洗濯物は一切外に干さないのであれば、問題はないかもしれません。ご自身の暮らし方も見直してみましょう。
エリアの検討は、いずれ転勤があるか、そして今後転職をする可能性があるのか等を考えて選びましょう。人気の沿線は、価格が高くなります。コンシェルジュでご相談をお伺いしていると、勤務先へ1時間以内で通える沿線で、ご自身の予算を考慮しながら、エリアを絞る方が多いようです。
次に、マンションの広さや収納の多さ、セキュリティーが充実しているか、管理組合の運営状況も優先順位を左右する大きなポイントです。将来結婚した場合に、そのまま住み続けられるように、60㎡位の1SLDK(Sはサービスルーム)や2LDKの広さのお部屋を希望する方もいらっしゃいます。
住居にかける予算と、ご自身の暮らし方のバランスを見極め、満足できる住まいを購入しましょう。住まいと暮らしのコンシェルジュでは予算を設定するところからご相談を承ります。ぜひお気軽にご相談ください。