家具リフォームとは?椅子やテーブルが再生!修理やリメイクとの違い

家具リフォームとは?椅子やテーブルが再生!修理やリメイクとの違い

「リフォームするほどでもないけど、ちょっとお部屋の雰囲気を変えたい」と感じたことはないでしょうか。そんなとき、すぐに思いつくのがカーテンの買い替えや壁紙の張り替えですよね。

お部屋の雰囲気を変えたいなら、ぜひ家具にも目を向けてみてください。じつは、椅子やテーブルもリフォームできるのです。

しかも、家具をリフォームして使い続けることは、お財布にも地球環境にも優しくエコです。SDGsや持続可能な社会をつくることに貢献できますので、温かい気持ちになれますよ。

本稿では、家具リフォームの種類や特徴などをご紹介します。お手持ちの家具を再生して、お部屋の雰囲気を変えてみませんか?

家具リフォームとは

多くの方の「おうち時間」が、コロナ禍によって伸びました。そうなると、日頃は気にならなかったインテリアが気になってくるものです。

お部屋を模様替えしたいと感じる方が増え、にわかに家具業界が活気づきました。ところが、円安やウッドショックが発生して、家具は欠品や値上がりが相次いだのです。

そんな中で脚光を浴び始めたのが、家具リフォームです。お手持ちの家具を捨てて新品を買うのではなく、不具合を直して使い続ける方が増え始めています。

家具リフォームでできること



家具リフォームでは、家具の不具合を直して原状回復(できるだけ新品時の状態や機能に戻すこと)を目指します。「修理や修繕、リペアとほぼ同じ」と考えていただくと分かりやすいでしょう。

とは言え、厳密に定義されているわけではありません。リフォームを後述の「リメイク」の意味で使っても、きっと職人さんには伝わるので安心してください。

家具は、長く使っていると傷みや不具合が出てきます。あなたも家具リフォームで、お手持ちの椅子やテーブルを新品のようにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

経年により、木は風合が増します。その美しさは、リフォーム後も「新品では出せない味」として残るでしょう。

修理(修繕・リペア)とリメイクの違い



「再利用」にもさまざまなスタイルがあります。家具の場合は、修理だけでなくリメイクも盛んにおこなわれています。

さて、修理とリメイクは何が違うのでしょうか。

修理(修繕・リペア)とは



改めて、修理についてご説明しましょう。

修理では、不良箇所を直すことで原状回復を目指します。例をあげてみましょう。

  • 椅子・ソファの場合:生地の張り替え、座り心地の改善、不良部材の交換など
  • テーブルの場合:塗装、ぐらつき・ゆるみの改善、キズや汚れの補修など


修理と似た意味を持つ用語に「レストア」があります。

レストアは「復活させる、修復する、復元する」という意味で「家具そのものを、部品や部材のひとつひとつまで、できる限り完全に復元する」ことを目指します。

たとえば、ビンテージ家具(年代物の家具)は盛んにレストアがおこなわれています。

大量生産が一般化する前の家具は、コストや生産効率より機能性や意匠性を大切にしていました。その当時の材料や作り方を研究して再現し、レストアでオーセンティックな風格をよみがえらせるのです。

リメイクとは



リメイクは「元の家具とは別の価値を持つものに、作り直したり作り変えたりすること」を指します。お手持ちの家具を「新たな家具の材料」として活用するのです。

例をあげてみましょう。

  • 食卓の天板と脚をリサイズして座卓にリメイク
  • 婚礼タンスの下段をテレビボードにリメイク
  • 学習机をシンプルな4本脚の机にリメイク


リメイクでは、一点一点、お客さまと打ち合わせしながら完成形を模索します。オーダー家具の製作と似ている、と言えるかもしれません。

ちなみに、リメイクと似た意味の用語に「アップサイクル」があります。アップサイクルは、主に不用品を対象に、新たな付加価値を持たせた別のものに生まれ変わらせる手法を指します。

アップサイクルは、意外と生活の中でもよく見かけます。たとえば、フリマアプリで出品されている以下のアイテムも「アップサイクル」と言えるでしょう。

  • 川で拾ってきた流木で作られたハンガー
  • 海で拾ってきたシーグラスでデコレーションした写真立て


廃棄される木箱をタンスに再生した例や、耐用年数超過の太陽光パネルをテーブルとして再生した例もあります。

捨てる前に「何か別のものに使えないかな」と考えるのは、楽しいかもしれませんね。あなたも不用品を廃棄するのではなく、家具の役割を与えご家庭に戻してみてはいかがでしょうか?

余談ですが、リユースやリサイクルの意味もご紹介しておきましょう。

  • リユース:使用済みの製品を廃棄せずに繰り返し使うこと
  • リサイクル:不用品を一度原料に戻し、再生して利用すること


使用済みの家具をフリマアプリで購入するのは「リユース」です。スチール家具を別の鉄製品に再生するのが「リサイクル」ですね。

家具を再利用するメリットとデメリット

つづいて、お手持ちの家具を再利用(修理やレストア、リメイクなど)するメリットとデメリットをご紹介します。

家具再利用のデメリット



まずは、お手持ちの家具を再利用される前に知っておいていただきたい「デメリット」からご紹介します。

じつは、家具の再利用は必ずしも「新品を買うより安上がりで済む」とは限りません。修理やレストア、リメイクは、汎用品の新品家具を買うより高額な費用がかかる場合もあるのです。

もちろん、原材料費が高騰している昨今、買い直すより安く済むケースもあります。それに、家具をリフォームして使い続けることは、長い目で見ると何度も買い替えるより経済的でしょう。

家具リフォームをするかどうか迷っている理由が「コスト」なのであれば、ライフサイクルコスト(購入から廃棄までの総コスト)を考慮してご検討ください。

家具再利用のメリット



お手持ちの家具を再利用する最たるメリットは、家具リフォームの体験を通じて「ものを大切に使う精神」が養われることでしょう。

産業革命以降、コストや効率重視の大量生産が一般化しました。その結果、修理するより買い替える方が安くなり、使い捨てが当たり前になってしまったのです。

この流れは、持続可能な社会にとってよい傾向ではありません。「資源をムダにしない消費の仕方」を学び直すために、まずは自分が家具を大切に使い、子や孫に受け継ぐ必要があります。

参考:経済産業省「いま地球のためにできること」

よい家具は、何十年も使い続けられます。そのことを、子や孫の世代にも知ってもらいましょう。

ただし、キズや汚れがひどければ、その家具を受け継いだ人がぞんざいに扱ってしまうかもしれません。新品に近い状態に戻すことで、新品のように「大切に使おう」と感じてもらえます。

家具リフォームが一般化すれば、そもそも購入基準も変わってくるでしょう。あなたもこれからは、使い捨てずに受け継ぐことを前提に、リフォームしやすい家具を選んでみてはいかがでしょうか。

家具リフォームの流れ

お部屋の雰囲気を変えたくなったら、お手持ちの家具をリフォームしてみましょう。家具リフォームは、おおむね以下の流れで進んでいきます。

  1. 依頼先を探す
  2. お打ち合わせ
  3. お見積り
  4. 発注後に作業開始
  5. リフォーム完了後にお届け


家具のリフォームを引き受けてくれるのは「家具販売店、家具メーカー、オーダー家具専門店、家具リフォームの専門会社」などです。

ただし、販売店やメーカーは、自社で販売・製造していない家具は対応していない場合もありますのでご注意ください。

依頼先をうまく見つけられるかご不安な方は東急株式会社「住まいと暮らしのコンシェルジュ」にご相談ください。

家具リフォームの料金

家具リフォームをする際にかかる主な費用は、以下のとおりです。

  • 材料費
  • 工賃
  • デザイン・設計費
  • 諸経費


家具リフォーム代の金額は、お客さまごとに異なります。たとえば、同じ家具であっても使われ方しだいで状態が変わりますので、やるべき修理が変わるのです。

家具リフォーム代の金額は、請ける業者によっても違ってきます。ですから、複数の業者に見積りを依頼して、金額や提案内容を比較していただくとよいでしょう。

家具リフォームのご相談は「住まいと暮らしのコンシェルジュ」へ

家具を変えると、気軽にお部屋の雰囲気も変えられます。しかし、円安やウッドショックで輸入木材が高騰している昨今、よい家具ほど手出ししづらい価格になっています。

そこで注目され始めたのが、家具リフォームです。家具リフォームなら買い替えよりお財布や地球環境に優しいので、お手持ちの家具を再生される方が増えました。

しかし、まだまだ家具リフォームにたけた業者が少なく、どこに頼んだらいいか分からない方が少なくないでしょう。

東急株式会社「住まいと暮らしのコンシェルジュ」では、家具リフォームのご相談やお見積りを承っています。インテリアコーディネートのご相談もお伺いしていますので、お気軽にご利用ください。

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でも、中には「時間を掛けずに効率的に済ませたい」という方もいらっしゃるかと思います。

そんな方は、シミュレーターを利用してみてください。
楽しみたい方も、効率的に家具を選びたい方にもおススメです。
「家具 シミュレーター」と検索すると、無料で利用できるものが出てきます。
お好きなお店でシミュレーターソフトの提供があれば、実際に販売している家具をバーチャルな画面の中のお部屋に置いて検討出来ます。
壁紙を変えるのもボタン一つ。3D画像も見る事が出来て、簡単に楽しみながら選択できます。

お部屋を広く見せたい場合には奥行が出るように鏡を置いたり、奥に暗めの色の壁紙を貼ると効果的ですね。
壁紙を変えずして、もっと手軽に出来る事もあります。
背の高い物を手前に置いてみてください。ぐっと空間に広がりが出ます。
逆に高い物を奥に置くと奥行が感じられます。お部屋の形や家具の配置によって変えると良いと思います。

次に、ラグの選び方です。
床の面積を多く見せるとお部屋は広く感じられます。ですので、大きいラグより小さいラグの方がお部屋は広く感じられます。
ただ、小さいラグだと使い勝手上どうか?ということもあるでしょうから、生活スタイルにより「ちょうど良いところ」を見つけてみてください。

いかがでしたか?少しでもインテリア選びのお役に立てれば幸いです。
住まいと暮らしのコンシェルジュでは、多岐に渡り会社をご紹介していますが、リフォームの際壁紙選びからこだわりたい、インテリアを提案して欲しいなどご要望くだされば、それに合う担当者をご紹介いたします。是非ご利用ください。

2020/03/01

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2020/03/01

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緊急事態宣言が解除になり、コンシェルジュのお店でも「新しい日常」に合わせたリフォームや住み替えのご相談をいただくことが増えてきました。今、多くのお客様がどのようなことを検討されているのか、そんなお話をレポートします。

以前から、注文住宅を建てるために条件に合った土地をお探しのお客様のケースです。
「新しい日常」のスタートにより、ご夫妻とも在宅勤務が多くなると、今までイメージしていた間取りでは、二人が自宅で仕事をするにはそぐわなくなってきました。そこで、

■客間として考えていたリビング横の和室を、ワーキングスペースとしても使えるようにしたい
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■場合により、土地の広さの条件を再検討したほうがいいかもしれない
このようなお話がでてきました。

コンシェルジュでは、ご相談者様がまずどのような暮らしをイメージするかお話をお伺いし、それに適した注文住宅メーカーをご紹介いたします。そして、土地から購入する場合は土地探しからサポートを致しておりますが、全体的な予算のバランスも大切です。

土地か建物いずれか片方だけに比重を置くのではなく、ご希望のマイホームに近づけるためにはどのようなステップがあるか、ご一緒に考えていきましょう。

自宅のパソコンで、長時間お仕事をするようになると、今までのお住まいでは対応しづらい場合がありますね。
例えば、
■仕事用の資料や書類をきちんとまとめておくスペースが欲しい
■雑音に煩わされずに、集中して作業できる環境にしたい
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■夫婦ともに在宅勤務でリモート会議があった場合、それぞれが独立して会話が出来る状況にしておきたい
このようなご相談が増えております。

元々ご自身の書斎があるという方でなければ、大抵はリビングやダイニング、寝室でリモートワークをこなすことになります。会社でのご自身の机の大きさから考えてみると分かりやすいかと思いますが、一人分のワーキングスペースに必要な空間のサイズは、実はそれほど大きなものではなく、1~1.5畳ほどでも、多くの場合は在宅勤務の環境を整えることは可能です。

様々な実例も参考にしながら、ご自身のお仕事や生活ペースに合ったリフォームを、コンシェルジュとご一緒に検討してみませんか。

他にも、いっそ住み替えをして、これからの生活を快適に過ごしたいというお話を頂くことも増えています。賃貸から購入へ、または今のご自宅を売却してお買い替えというお話ですね。

まずは、ご自身の会社での担当業務や、お仕事の特性から考えて、リモートワークが長期的あるいは恒常的なものになりそうなのか、考えてみましょう。

今のお住まいがそれにあまり適さない場合、思い切って住み替えるという方法があります。場合によっては、いずれ住み替えようかなと漠然と考えていたけれど、今回の緊急事態宣言を経て、このタイミングで動こうとされている方もいらっしゃいます。


■今後の生活費も考えて、購入や住み替えに適した予算はどのくらいか
■どんな物件があるか紹介してほしい
■今の家がどのくらいの価格で売却できるのか知りたい
■在宅勤務が中心になったので、広めの住まいが欲しい
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2020/07/08