日本ではなぜ年末に大掃除をするの?
3月は新年度に向けてお引越しが増えるシーズン、引越しに掃除はつきものですよね。また気温も上がりエアコン掃除や衣替えなど暖かい季節を迎える準備をされる方も多いと思います。でも、大掃除というと年末のイメージがありますよね。 そもそも、日本ではなぜ年末の寒い時期に掃除をするのでしょう。
大掃除は、新しい年を迎えるにあたって年神様に気持ちよくおいでいただくために行い、門松や松飾り、しめ縄などで結界を張り、年神様を穢れのない場所へおいでいただき、鏡餅をお供えするという風習からきています。1年間、家をお守りくださいという意味だそうです。
日本ではこのような風習から年末に大掃除をする習慣がありますが、これは日本独特の文化で、アメリカや欧州などキリスト教文化をベースとした地域にはない風習です。アメリカ人に日本の大掃除を英語で説明することは難しいのではと言われています。
アメリカでは、スプリングクリーニングと言って春に掃除をする習慣があります。冬に使用していた暖炉を使わなくなった春に、煤払の掃除をする家庭が多いようです。暖かくなってきていますから掃除も辛くありません。合理的な考え方ですね。
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水廻りのお掃除 どうしていますか
水廻りのお掃除 どうしていますか
水廻りのお掃除というと、なかなか気が進まないものですよね。ベタベタした油汚れ、水垢のヌメリ、嫌な臭いなど、できれば見なかったことにしてしまいたいなんて思ってしまいませんか。
「掃除」というとなんだか気構えてしまい、嫌な気持ちが増して、つい後ろ向きになってしまいます。
そんな私は掃除用具を使ってしっかり「掃除」ではなく、自然素材や身の回りのものを使って気負わずに日々の「習慣」に取り入れています。毎日の習慣として行うと汚れもたまりにくくなり、いつでも気持ちよく使うことができます。
例えば、私は以下のものを使って「習慣」にしています。
【薬剤】
■セスキ炭酸ソーダ
■重曹
■クエン酸
【布】
■着古したTシャツを5㎝×20㎝くらいに切ったもの
(この大きさにするとフロアモップのヘッド部分に取り付けることもできて重宝します。)
■使い古しのストッキングを小さく折りたたんだもの
水200㏄に対して小さじ1くらい加えたセスキ炭酸ソーダ水・クエン酸水をそれぞれ作り、お気に入りのスプレーボトルに入れてキッチンやトイレに置きます。お気に入りのスプレーボトルなら気持ちも盛り上がりますし、インテリアとしてもなじみます。カットしたTシャツやストッキングは各所の棚の取り出しやすいところに収納し、使用して汚れたら捨てます。エコで地球に貢献している気分になれるのも満足のひとつです。
既にご存じの方も多いとは思いますが、この三大救世主の特徴を知ることで、汚れの成分に合わせた使い分けができます。
■セスキ炭酸ソーダ
油・皮脂に効果を発揮。重曹よりアルカリ性が少し強いため、重曹では落としにくいガンコな油や皮脂汚れもラクに落とすことができます。
■重曹
油・皮脂に効果を発揮。セスキ炭酸ソーダと比較するとアルカリ性は劣りますが、研磨力に優れているため、焦げ付きやヌメリを落とすことができます。
■クエン酸
水垢や尿石などのアルカリ性の汚れに効果を発揮します。そこまで強くはない酸性と言えます。
私が行っている「習慣」をご紹介します。どれも非常に簡単なことですが、毎日行っているとキレイが続き、その喜びが「習慣」となって自然に続きます。気負わずにできるということと前向きな気持ちが続けられるコツです。
【キッチン】
油汚れがメインなので、セスキ炭酸ソーダスプレーを置いています。
■食器を洗い終わった後にセスキ炭酸ソーダ水をコンロ廻りやシンク廻りにスプレーし、カットしたTシャツで拭きとる。
■水栓金具はストッキングで拭く。
■週に1度くらいは、排水溝に重曹とクエン酸の粉をふりかけて水を流す。薬剤が反応して発泡するので、この泡でヌメリや汚れを剥がす。しばらくおいてから洗い流し、パイプ用洗剤を注入。
■コンロ廻りの焦げ付きには重曹の粉に水を混ぜてペースト状にしたもの(重曹:水=3:1くらい)使ってTシャツでこする。
【トイレ】
水垢や尿がメインなので、クエン酸スプレーを置いています。
■夜にトイレを使用した後に便器内にクエン酸水をスプレーし、ブラシで優しくこする。
■トイレットペーパーにクエン酸水をスプレーし、便座の表と裏を拭いて、そのままトイレに流す。
■週に1度くらいは床と壁にクエン酸水をスプレーし、Tシャツで拭く。
■尿石がひどい場合には、市販の酸性洗剤を便器内に回しかけ、一晩おいてからブラシでこする。
【洗面所】
皮脂や水垢がメインなので、セスキ炭酸ソーダスプレーをキッチンから持ってきて使います。
■夜に洗面台を使用した後に洗面台廻りと洗面ボウルにセスキ炭酸ソーダスプレーをかけ、Tシャツで拭く。
■水栓金具はストッキングで拭く。
■週に1度くらいは、排水溝に重曹とクエン酸の粉をふりかけて水を流す。薬剤が発泡しヌメリや汚れを剥がす。洗い流してパイプ用洗剤を注入。
【浴室】
■最後の入浴後に浴室全体に温水シャワーをかけて飛び散った石鹸汚れなどを落とす。
■Tシャツやワイパーを使って水気を拭きとり、窓を開けて換気する。
■週に1度くらいは、排水溝に重曹とクエン酸の粉をふりかけて水を流す。薬剤が発砲しヌメリや汚れを剥がす。洗い流してパイプ用洗剤を注入。
■浴槽には重曹の粉とクエン酸スプレーを使い、スポンジでこする。
■洗面器や椅子などのヌメリが気になったら、浴槽の残り湯に重曹の粉を入れ、その中に洗面器などを漬け置きに。
水廻りのお掃除を放っておくと、不衛生になるだけでなく、時には大きなトラブルを招いてしまうこともあります。
私が水廻りのお手入れを意識するようになったのは、かつて実家でキッチンの配管が詰まって大事に至ってしまってからです。実家は戸建ての2階部分に水廻りが集中しており、キッチン下の1階天井から水がポタポタ落ちてくるような状態になったために施工会社を呼んだところ、1階天井を剥がして配管を取り出す大がかりな作業になってしまい、多大な費用を投じる結果となってしまいました。原因は油の詰まりだったようで、出てきた大きな塊の恐ろしい姿に衝撃を受けたものです。
そんなことがあって以来、水廻り全般の配管の詰まりに恐怖心を抱くようになり、それがきっかけで水廻りのお手入れを心掛けるようになりました。食器についた油物はそのまま流さずにキッチンペーペーで拭いてから洗うなど、汚れを発生させない工夫もしています。
日々の簡単なお手入れでも、続けることで毎日気持ちよく使うことができますが、見えない部分や大がかりなお掃除については思い切って専門業者に依頼することをお勧めします。日々のお手入れができていれば、専門業者に依頼する部分も明確で気持ちもラクになると思います。
コンシェルジュでは、水廻りクリーニングや配管のお悩みに関する提携会社のご紹介を行っておりますので、お気軽にご相談ください。最近はお掃除のしやすいお風呂やキッチン、トイレなども各種ございますので、リフォームについてもご相談いただけます。
配管は人間で例えれば血管のようなもの。毎日使用する水廻りだからこそ、キレイを保ってお住まいも健康的に、気持ちのいい毎日が送れるといいですよね。
2020/11/09
暮らし2020/11/09
今から始める!大掃除のコツは
大掃除は順番を間違えると時間がかかり、終わりも見えなく、やる気が失せてしまうと言われています。効率よくやるためには順番が大切です。
①大掃除のチェックリストを作る
どこから手を付けて良いかわからないという時は、やる場所を書き出してみましょう。しっかりプランを立てることで効率よくできます。また、決めた場所を1つずつやることで達成感が出ますのでやる気も出てきます。
②収納や棚を整理し不用品を処分する
ゴミ回収に間に合うように最優先でやりましょう。不用品があると掃除もはかどりません。不用品の処分は最初に取り掛かりたいですね。
③水廻りを掃除する
キッチンやお風呂、トイレなど水回りの掃除をします。重曹やセスキ酸ソーダ、クエン酸など油汚れや水垢退治に必要な洗剤は前もって揃えておきましょう。事前に必要な洗剤の種類をしっかり揃えておくことがポイントです。
④家電類のお掃除
エアコンフィルター、洗濯機、電子レンジなどは普段あまり掃除しないものなので、この機会にやりましょう。
⑤掃除は上から下へ、奥から手前へ
掃除は高いところから掃除をすると、ホコリが下に落ちても掃除が二度手間になりません。照明器具や壁紙などは、普段あまり触らないところなので意外とホコリが溜まっています。
⑥最後に玄関
忙しいときは玄関だけでもやりましょう。ホコリや汚れが溜まりやすいところなので水拭きなどしっかりお掃除をすることをおすすめします。きれいにすることで良い運気が呼び込めるはずです。
⑦ドアノブなどの除菌をしましょう
今は特に除菌が必要です。あらゆるところを拭き掃除しましょう。
大掃除を真剣にやろうと思うと大変です。ここだけはやろうと場所を限定しても良いと思います。もし掃除がなかなかできないという場合は、掃除のプロに任せてみませんか。
普段できないエアコンや窓・網戸のサッシ廻り、お風呂だけなど1か所でも依頼できます。
住まいと暮らしのコンシェルジュではお掃除やお片付けのご相談も承っています。気軽にご依頼ください。