広告の価格で家は建ちますか?
「坪50万円。本体価格50万円×30坪=1,500万円!」
こんなチラシをご覧になったことはありませんか?
広告の住宅価格表示は特に基準はありませんが、一般の坪単価は建物本体工事のみの価格表示が多いようです。
建物本体工事は大体総費用の70~80%くらい。つまり広告価格だけでは家は建たないということです。
実際に住めるようにするには建物本体工事以外に別途工事が必要です。
会社によって含めている内容は様々ですので広告の価格だけをみて判断しないほうがよいでしょう。
家を建てる際に必要な費用の内訳の説明をします。大きく分けると3つあります。
一つ目は、本体工事費。建物を建てるためにかかる費用です。
二つ目は、別途工事費。建物本体工事に含まない費用。例えば、屋外給排水工事、屋外電気工事、ガス工事、地盤改良工事、外構・造園工事、解体工事、エアコン、照明器具、カーテンなどの費用です。
三つ目は、諸経費。例えば、建築確認申請、税金関係、登記関係、ローン関係、現場関係などの費用です。
建物などの条件や会社によって内容が違います。
家づくりを始める前に総費用を把握しておくことが大切です。
住んでからかかる「費用」も忘れずに!
家が完成し入居したあとには税金もかかります。
まずは、不動産取得税。これは不動産の購入、新築などの時、1回だけかかるもので住んでから数カ月後に納税通知書が届きます。一定の条件を満たせば特定措置が受けられます。
他には、固定資産税。これは毎年1月1日時点の不動産の所有者に対して課税され毎年春頃に納税通知書が届きます。
また他に建物の修繕費用などもかかります。
戸建はマンションのように管理費・修繕積立金を毎月支払うことはありませんが、その代り各自で建物の定期的メンテナンスを行います。数年、数十年に1回のシロアリ駆除や、屋根・外壁の修繕・塗装工事などの費用を予定しておく必要があります。
入居してからの出費は住宅ローンの費用だけではありません。
「こんなにお金がかかるの!・・・」とならないよう、余裕のある資金計画をおすすめします。